神出病院事件の公判から見る精神科での人権問題

2020年3月4日、患者の虐待容疑で看護師逮捕

      
      
みなさんは
コロナが騒がれる寸前に起きたこのニュースを
覚えておられるでしょうか?
     
     

神戸市西区にある
医療法人財団兵庫錦秀会神出病院
において
患者の虐待があったとのことで
看護師等6人が逮捕されたのです

    
     

神出病院とは?

    
    
1963年という
第1回東京オリンピック寸前
政府が浮浪者や精神異常者を
とにかく社会から隔離するために

精神科病院が乱立された時期に
設立された病院のひとつです
     
     

公判で明らかになったこと

    
     
公判で明らかになったことは
吐き気をもよおすほどの虐待でした
     
     
ただこの記事は
問題提起をするものであって
起こった現実から目を逸らすものではありません
     
     
一部を記事から書き出してみますと・・・
      
      

  • 入院患者を病室でベッド上に押さえつけ
    陰部にジャムを塗り
    食べ物に執着の強い患者になめさせた
  •      

  • 患者を布団の上に寝かせ
    手すり付きベッドを逆さにかぶせ
    閉じ込めた
    その上、患者のそばにポテトチップスを置き
    手を伸ばす姿を見て面白がった
  •      

  • 患者の顔にホースで水を掛ける
  •       

  • 頭を粘着テープでぐるぐる巻きにする
  •      

  • 鼻の穴に指を突っ込んで引っ張る
  •       
          
    この現代日本で起きたとは思えないような
    残酷な仕打ちの数々です
          
          
    看護師の証言からは
    虐待が日常化され
    上司から部下に波及していたことが
    伺われます

          
         
    これはミルグラム実験で示される通りのことで
    人間は、朱に交われば赤くなるのです
           
           

     ミルグラム実験とは 
    <前提条件>
    被験者たちはあらかじめ「体験」として45ボルトの電気ショックを受け
    「生徒」の受ける痛みを体験させられる。
    次に「教師」と「生徒」は別の部屋に分けられ、
    インターフォンを通じてお互いの声のみが聞こえる状況下に置かれた。
    (全員が実験であるという認識のもとに参加している)
          
          
    <方法>
    「教師」が問題を出し「生徒」が回答する
    「生徒」が一問間違えるごとに15ボルトずつ電圧の強さを上げていくよう指示
    最大は450ボルトまで流れると「教師」は知らされている
    (実は生徒は被験者ではなく、実際に電流が流れることはない)
         
    「教師」側が電流を流すのをためらった場合には
    白衣の男性が4段階で継続するように命令する
         
        
    <結果>
    被験者40人中26人(統計上65%)が
    用意されていた最大V数である450ボルトまでスイッチを入れた
          
    これは推測を大きく上回るものだった

         
         
    ミルグラム実験からわかることは
    人は朱に交わると赤くなる、ということだ
          
          

    過去の精神科での患者虐待事件

         
         
    ではこんな事件は今までになかったのか。
    実はたくさんある。
          
          

    宇都宮病院事件

          
           
    詳しくはWikipediaに詳しいが
    1983年に2名の患者が金属パイプで看護師に殴られて死亡している
          
         
    この病院での事件の後に
    精神保健法(精神保健福祉法につながる)
    が成立している

         
         


         
         

    宇都宮病院事件のあとも定期的に起きる事件

          
          
    定期的にこのような事件は起きる
    精神病院不祥事件
    こんなWebSiteができてしまうほどに
         
          

    かくいう私が以前勤務した病院も
    このたくさんの羅列の中にある
    信用が地に落ちたところからの回復が
    いかに厳しいかをよく理事長が話していた

         
          

    問題の本質は「人権」と「差別」

           
          
    ここで問題は「優生学」につながる
          
          

    「障害を持つものは劣っている」
    「生命は選別されるべきである」

          
         
    といった思想に代表されるように
    有名なのはもちろんナチスのユダヤ人虐殺だ
         
         
    ホロコーストが許されないのと同様に
    中国のウイグル人への仕打ちが許されないのと同様に
    スタッフだからと患者を虐げることは許されない
         
         
    誰にでも「人権」がある
         
          
    しかし本来の「優生学」は人間も植物のように
    品種改良してより良い種を残せないかという
    純粋な科学であったことは忘れないでおきたい

          
          

    人は人として同じ価値がありそれ以上でもそれ以下でもない

         
         

    人間の命は平等である
    そこに優劣も上下もない
    誰もが等しく基本的人権を持つ
          
    あなたが虐げたその人は
    明日のあなただったかもしれない

          
         
    人はいつ、どうなるか、
    わからないのだから
         
        

    どれだけ「自由」といっても
    「誰かの人権を傷つけて」はならない
    そのことを忘れないようにしたい

         
         

    まとめ

    今回は神出病院患者虐待事件の
    公判で明らかになった患者虐待と
    これまでの精神科で起きた不祥事をもとに
    「人権」という問題について考えてみました
         
    一度、偏見のない目で
    精神科の患者のことを見ていただけたらと思います

    シェアしてくれるとうれしいです!

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